日常において、ふと思うこと。
施術-日常の所作-ボディワーク

日常において、ふと思うこと。
施術-日常の所作-ボディワーク

渋谷幹男先生プロフィール写真

渋谷幹男先生

◆王禅寺東治療室 院長
◆全国鍼灸マッサージ協会
神奈川支部 支部長
◇あん摩マッサージ指圧師
◇介護支援専門員
(ケアマネージャー)
◇(医薬品)登録販売者
◇健康管理士
◇認知症サポーター

歪みをつくる2つの原因
肩こり・腰痛等の症状は何が原因なのでしょうか? 骨盤の歪み、背骨の捻じれ、筋肉の緊張等、どれも当たっています。
では、なぜ骨盤が歪んだり、背骨が捻じれたり、筋肉が緊張したりするのでしょうか? それには大きく2つの原因があると言われています。ひとつは生理的な歪みです。そしてもうひとつは身体の使い方による歪みです。

生理的な歪みとは?
『生理的な歪み』というのは人間として普通に生活をしていても自然に歪んでしまう仕方のない部分です。人間は骨格構造としては左右対称ではあっても、内蔵は対称的には創られていません。また、人間は重力、気候等の影響を受けながら生活をしています。つまり、『生理的な歪み』は仕方のないことであり、人間がずっと真っ直ぐでいるということは不可能なのです。

身体の使い方による歪みとは?
身体を歪ませる、もうひとつの原因は日頃の『身体の使い方』です。電車のなか、あるいはカフェ等で、『ちゃんと座れている人ってほとんどいないな… これでは肩こりや腰痛になる人が多いわけだな・・・』と思うことがしばしばあります。『もう少し良い姿勢でいれば、影響は少ないのだろうに・・・』とも思うのです。

身体の歪みを修正するふたつの解決策!
では、その解決策、つまり、身体の歪みを修正する方法についてです。これにも大きく2つの方法があります。ひとつは骨盤調整・整体等の施術を受けて、他人に修正してもらう方法があります。

そして、もうひとつは『身体の使い方』です。つまり、日常のける身体を歪ませるような身体の使い方を点検して、歪まないように意識して身体を使うことです。それによりある程度、いや結構歪みを修正することが出来るのです。

見直してみましょう!
例えば、「椅子に座るときに脚を組んで座る」なんていうのは、すぐに改めた方が良い癖です。その他、日常生活においていろいろな癖があると思います。立っているとき、どちらか片方に体重を乗せていませんか? また、体重は足の裏のどこに掛かっていますか? 極端に内側(親指側)だったり、外側(小指側)だったりしていませんか? あるいは立っているとき、座っているときに何かに寄りかかっていませんか?

椅子に座るとき、背もたれに寄りかかるのは普通のことで、特別悪いこととは思いませんよね。でも、その姿勢、場合によってはかなり身体を歪めてしまいます。背もたれにもたれると、人間の背骨の構造である生理的な彎曲が保てません。疲れているときに背もたれにもたれて休憩するのは仕方ないことだと思いますが、基本的には背もたれに寄りかからないで座った方位が絶対に良い姿勢が保てます。生活していて「当たり前」「常識」と思ってやっていることの中に歪みをつくる原因があったりもします。それを少し意識して、変えるだけで改善する症状もあります。自分の動作や身体の使い方を点検してみるのは大切なことだと思います。

身体の使い方を学ぶということ
さらに、積極的に『身体の使い方』を学び、実践をしていくのも有効だと思います。専門家から正しい身体の使い方を教えてもらう、あるいは自分では気付くことの出来ない自分の癖を指摘してもらう。そして、日常の動作に落とし込んでいく。自分の動作に対して、もっと意識を持ちながら生活することで、痛み・症状から解放されることは多々あるはずです。

私は施術を職業としている人間ですが、施術と身体の使い方(ボディワーク)は車輪の両輪、あるいは切っても切り離すことのできないコインの裏表と考えています。実際に森さんからも教わりながら、実践しているところです。

教わることで、これまで自分で学んできたことの確認の作業に加えて、新たな発見・気付きがあります。そして、仕事にも生かしています。例えば、患者さんの施術に加えて、必要であればエクササイズを伝える。日常における身体の使い方を伝える。あるいは、動作における癖を見つけお伝えするetc. そうすることによって、早く痛み・症状の改善・消失がみられたり、痛み・症状の再発を防ぐことが出来たりというメリットがあります。

今後も施術における知識・技術の向上とともに、身体の使い方を研究・実践していくことをライフワークにしていこうと思っています。